一匹狼と無邪気なワンコ


 俺、ホント千佳の誘いをあんま断らないよな。


 偉いんだよな、俺。



 でもそのお陰でやっぱりコイツを守るハメになったんだけどね。



「走れ走れー!」


「うるせーなー!!」


 そしてギリギリな時間に学校到着。


 予鈴が鳴り終わった昇降口に居るのは俺と千佳だけだった。