一匹狼と無邪気なワンコ


――ピンポーン――



「ん??」


 顔も洗ってサッパリした時、来客を告げるチャイムが家中に鳴り響いた。


 こんな朝早くから来るなんて、宅急便か……千佳くらいだと思う。


 
「うぜぇ!」


 まだ着替えてもいなかったので、俺は部屋着のまま玄関へと向かった。

 
 どうせインターホンで確認しなくても千佳なのは分かっているから。