「またね」


 狼がまだ何か言おうとしていたけど、俺はそれを無視して後ろを向いた。


 そんで早歩きで昇降口まで行って、それからいつものスーパー寄って、それから……



 
 どうやって家まで帰った来たか覚えていなかった。


 あのワンシーンが頭を巡ってばかりなんだ。




 やっぱり俺、どうかしてるんだ。