ありえない会話に、俺は呆気にとられていた。 だからマヌケな顔でマヌケな回答しか出来なかったんだ。 「なんだ? その顔」 なんて狼に言われるくらい俺ってマヌケな顔してたんだな。 だって狼と何十歩も近づけた気がして俺は凄く嬉しくて、一人舞い上がっていた。