「バーカ!!」


 まるで負け犬の遠吠えの様な千佳を無視し、俺はお気に入りのカフェへ顔を出す。


 ここでアイスココアを頼むと、必ずオマケに紅茶のクッキーをくれる。

 
 昔馴染みのお店だからこそのサービスなんだけど、そういうのって心が和む。



 唯一、俺が俺でいられる場所と言ってもいいかもしれない。