一匹狼と無邪気なワンコ


「……何か用?」


「ん~、さっきも言ったよ。興味が湧いたから」


「俺は興味無い」


「ま、俺だって男には興味無いよ? でもキミ、いっつも俺の事見てるんだもん」


「……あぁ、そうだな」


 ダルそうに左手を腰に当ててる彼は、なんだか俺よりもずっと年上っぽくて、モデルみたいに見えた。


 ――正直、悔しい。