一匹狼と無邪気なワンコ


「小野寺……お前体調は大丈夫なのか」


「ん~、多分。それよりプリントちょーだい!」


「見かけによらず熱心だよなー、感心感心」


 余計な一言を言いつつ、センセは俺の分のプリントをまとめてくれる。


 見ていると、重要な所には赤マルをしてくれている。


「いつも授業をマジメに聞いてくれるからな。オマケだ、オマケ」


「さんきゅー!! センセ大好き!!」


「男に言われても嬉しくないけどなーハハハ!!」