――甘えじゃない。 怖いとかじゃなくてなんか病院って好きじゃないんだ。 胸がザワつくような感覚に押し潰されそうになってくるから苦手なんだ。 「下校時間まで寝てなさい。彼女が迎えに来るんでしょ?」 「……彼女じゃないけどね~」 「ま、彼女が居ても関係ないわ」 その言葉の意味は二通りとれるけど、俺はあえて聞かない事にした。 俺はそれよりも気になる事があったから。