「いつものセンセより大人っぽいじゃん」 電話を切ったのを見計らい、声を掛ける。 心外とでも言いたそうな顔をした彼女は俺の元へつかつかと歩いてきた。 「私だって大人なのよ~? 小野寺君はそんな目で見てくれないけどね」 「んー、見てる見てる」 「それより教諭という立場上聞かせてもらうけど、ああいった症状は何度かあるの? それとも初めて?」