センセに詳しく話を聞くと、俺は苦しそうに胸を押さえ、呼吸が物凄い荒かったという。


 狼が俺をおぶさり、千佳と保健室まで連れてきてくれたらしい。


「キミも、千佳もありがとね……」


「平気なのか?」


「ん~、多分ね」


 へらへらと笑っていたものの、凄く不安で仕方が無かった。


 救急車を呼ばないでくれたのも、千佳の計らいなのだろう。