一匹狼と無邪気なワンコ



 ついてく、と言った言葉通り彼は俺についてきた。


 隣に並ぶでもなく、後ろをスタスタと。


「ね~、なんで並んで歩かないわけ?」


 問いかけても返事は無いが、後ろを振り返ると真っ直ぐ俺を見ている。


「もしかして身長差気にしてる? 別に俺は全く気にしてないんだけど~?」