「――で、なんで俺がお前とご飯食う事になったわけ?」 「そうでも言わないと諦めないの、あの子。ってゆーか陸の相手はアタシが見極めんの!」 「……メンドくさ」 見極めるも何も、最初からああいう厚かましい女は好きじゃない。 自分から行動できずにコソコソしてる様な、陰気臭いのもムリだし。 「いいからご飯食べよーよ」 そう言いながら俺の目の前でバカでかい弁当箱をプラプラさせている。 これから花見でもするか様なこの弁当は、絶対コイツの母親が作ったと思う。