ストレスを吐き出す場所もなかった俺は、自分の弱さだと思うしかなかったのかもしれない。

会社を出れば、俺も一人の22歳の若者。
小学校から、つるんでいる友達だっている。
一人一人、夢の種類は違うけれど、夢に向かって必死になっている仲間だっている。

たまにだけど、そんな友達や仲間と過ごすと、何も話さなくても、自然と励まされている気がして、また次の日からは、頑張れた。

そうやって、自分の気持ちを見ないふりをしながら、過ごしていたのかもしれない。


少しずつ、夏のにおいがし始める、6月のこと。