1度も、恋愛の感情も抱いたことはない。
彼女は、俺の用事に快く付き合ってくれた。

うつ病についての本や、パニック障害について本を手当たりしだい買い込んだ。

そして、インターネットでも、調べたんだ。
でもきっと、なった本人にしか、辛さなんてわからないんだと思う。

1つ1つ知るたびに、俺は奏を守ってやることができるんだろうか・・・
そんな思いでいっぱいで、俺の心は、不安でいっぱいだった。


奏、君は、いつも笑っていたよね。
ニコニコしていたね。
君の笑顔から、俺は勇気をたくさんもらったんたんだよ。







奏とは会えば普通のカップルと同じように、デートしたり、ドライブしたり、楽しい時間を過ごしていた。


ある日、奏は家族ともめた。
その日の夜、奏から、連絡はなかった。



俺は、普通にベットに入り、眠りについた。
12時過ぎてから、母さんが、俺を呼ぶ。
「涼、おきて!!!」

俺は意識がはっきりしないまま、体を起こすと、そこには、
グリ〔奏ともお互いの共通の友達、小栗〕に支えられながら、立っている奏がいた。

俺は状況が全くわからなかった。
グリは言った。
「奏に電話したら、様子がおかしいから、心配になって探したら、薬を大量に飲んだらしいんだ。」