約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて


わたしは、温人との思い出が
いっぱい詰まった部屋を出た。

こんな風になるなんてほんの
少し前まで思ってもなかった。

あの部屋で、温人と新しい家庭
を築いていくものだって信じて
た。

ほんの少し前の事なのに、もう
ずっと昔の事のような気がする
よ。

わたしは、亮君に支えられるま
まに、甘えて、すがって。

今亮君のそばに。

亮君と一緒に暮らしている。


今のわたしを温人が見たらきっと
呆れはてるだろうね。