約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて



頭の中では、15年前のあの日
が鮮明に蘇ってくる。


亮君はわたしの髪をかき上げ
壁に押し付けたまま
愛しそうにくちびるを重ね
つづけた。


わたしもがむしゃらに亮君を
求めた。


幼かったあの時には、
伝えられなかった想い。

ずっと温めていた想い。

今・・・。

その想いが溢れ出して
お互いがお互いを求め続けた。