約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて



力いっぱい抱きしめるもんだか
ら、いつしか抵抗することも
忘れてた。


そのうちわたしは、亮君の背中
にそっと手を回していた。



わたしの中で初恋が動き出した。


大切な人を裏切って。
愛する人を裏切って。



温人の一番信頼している親友と
くちびるを重ねた。