力いっぱい抱きしめるもんだか ら、いつしか抵抗することも 忘れてた。 そのうちわたしは、亮君の背中 にそっと手を回していた。 わたしの中で初恋が動き出した。 大切な人を裏切って。 愛する人を裏切って。 温人の一番信頼している親友と くちびるを重ねた。