約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて

  
 「は~い。」

 
 「俺だけど。」

ドキっって心臓が締め付けられた。


 「亮君・・・。」


 「あぁ。開けえくれないか
・・・真幸。」


わたしは一瞬戸惑いながらノブに
手をかけた。


いつもなら、何の戸惑いもなく
すぐ開けるドア。

戸惑ったのは、昨日のことが
あったから。

そして、亮君の声があまりに
切なそうに聞こえたから・・・。