「今日、遅くなるから。」


 「今日も残業?」


 「あぁ。」


 「この頃頑張りすぎだよ。顔
色も良くないし。」


 「大丈夫だから。今抱えてる
仕事終わったら落ち着くから。
心配するな。」



いつものように、いってらっしゃい
のkissをして温人が出かける。


この頃の温人は毎晩帰りが遅い。
先日だって体調崩して通院した
ばかりなのに。


今だって、時々しんどそう。
病院から処方された薬
手放せなくなってるの
知ってるんだから。
だけど、詳しい事は話してくれない。
わたしの前では絶対弱いところを
見せない人だから。



だから余計に心配なんだよ。
温人。