いつもの亮君とはちがって 今まで見た事がない真っすぐで 真剣な目でわたしを見つめる。 目をそらせない。 向かい合うふたりの間を 風が通り抜ける。 無言のまま時間が流れていく。 1歩1歩と無言で近づいてくる 亮君にわたしはただただその場 を動けずにいた。 真っすぐとわたしをみつめる 目線をそらせないまま、 亮君はわたしの目の前に立った。