約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて

「行っておいで。」


愛が背中を押してくれる。



病室を勢いよく飛び出して
エレベーターに乗り込む。



わたしひとりならきっと
とまどっていた。


いろんな感情が邪魔をして
素直に温人に向かって走り出すことが
できなかったかもしれない。