約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて

夕日が窓越しに優しく照らして
くれる頃

病室のドアが開いた。


 「早川気分どうだ。」


担任の田口先生。
通称たぐっちゃん。


その後ろにから愛が顔を覗かせる。


 「この度はご迷惑かけまして・・・。」


お母さんのお決まりのセリフ。



 「こちらこそ、申し訳ありません。」


深く頭を下げる先生の背中越しに
愛がピースしてる。


 
 「先生、お母さんと話しあるから。
 里田、早川を頼むな。」


 「はい。」

かしこまって返事をする愛。


どうも愛はわたしのお守みたい。