「真幸をひとりにする訳に
はいかない。俺は死んで行く
んだ。
俺が消えた後あいつを支える奴
が必要になる。」
「それを俺に・・・。」
「お前しかいないんだよ。
安心して真幸を託せる奴が。
だから、お前に頼んでるんだ。」
「温人・・・お前・・・。」
「俺は、約束の日を見届けて、
消えようと思ってる。たぶん
その辺で身体も限界だろう。
俺の病気の事真幸は知らないんだ。
知らせるつもりもない。
だから、真幸に感づかれる前に
あいつの前から消えようと思う。」
「それでいいのか?」
「あぁ。 あいつのことだ。
俺が死ぬって分かっていたとしても
結婚するって言いはるだろう。
あいつに看護させて、苦労させて
そして、後数カ月で俺は死ぬ。
そんな結婚生活あいつに送らせる
わけにいかないだろう。」
温人の目に涙が溢れてた。
自分の事では泣かない温人が真幸
の事を想って泣くなんて。
本当に愛してたんだな。



