約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて


俺はずるい。

先にこっちの弱いところを見せ
ておけば、亮が断れない事を
知っている。


だから俺は、あえてそうした。

皮肉だよな。
親友だから分かりきったしまう。
お互いの考えも出方も。


案の序、お前は俺の条件を
俺の提案を飲んだ。


そしてふたりには、秘密が
出来た。

けして真幸には知られてはいけ
ない秘密。


墓場まで持っていく。
それが俺が真幸を亮に託す
条件だ。

そしてそれは約束として亮の
胸で生きていく。