俺はずるい。 先にこっちの弱いところを見せ ておけば、亮が断れない事を 知っている。 だから俺は、あえてそうした。 皮肉だよな。 親友だから分かりきったしまう。 お互いの考えも出方も。 案の序、お前は俺の条件を 俺の提案を飲んだ。 そしてふたりには、秘密が 出来た。 けして真幸には知られてはいけ ない秘密。 墓場まで持っていく。 それが俺が真幸を亮に託す 条件だ。 そしてそれは約束として亮の 胸で生きていく。