「わたしが亮君と一緒に暮ら
してる事も、結婚したことも
温人は知っていたの?」


 「あぁ。 」


 「ふざけないでよ!! 何も
知らないでわたしだけぬくぬ
くと亮君に守られてきたって
ことなんでしょう。」


 「そんな風にいうな。」


 「そんなもこんなもないよ。
だってだって・・・。」


 「なぁ真幸、たしかに俺達は
君に秘密にしてた。怒るのも
わかる。だけどこれだけは信じ
てほしいんだ。俺は真幸を愛し
てる。」


抱きしめられた亮君の腕から
暖かいぬくもりが伝わって
くる。

冷え切った心がほんの少し
だけ温められていく。

いいのかなぁ。
わたしだけ・・・。

ねぇ温人
答えて。

温人・・・。