「食事を済ませたら、二人は此処を出る準備をしていてくれ。俺は昨日の報酬を貰いに行ってくる。」

自分の食器を持ち、カウンターに向かった。

「さっきより、忙しくないみたいだな」

サラはカウンター越しに食器を受け取る。

「はい。朝の忙しい時間は過ぎましたから。」

「そうか。今なら大丈夫か?昨日の報酬の件だか。」

朝の忙しさに忘れていたのか、サラは急いで封筒を渡した。

「これですね。報酬の5000zorです。」

封筒を受け取り、コートの内ポケットに入れた。

「長はいるか?」

「いらっしゃいますよ。呼びますか?」

「あ、いや構わない。自分から行くよ。」

それから、昨晩長が出入りしていた扉に向かった。