そんな大切な人さえおろそかになってしまう出来事がこの後、起きるなんて まだその時は 思ってもみなかった。 *********** 「じゃーん‼今日は、のんの大好きなチョコレートケーキ、こっそり持って来ちゃった。」 舌をだして笑う果穂の顔は天使そのもの! 「やった☆果穂~大好き~。」 私は果穂に飛びつく。 「わたしも‼」 抱きついてきた私をそっと離して果穂は続けた。 「あ、そうだ!話変わるけど、さっき救急車の音聞こえなかった?」