次の日からあたしは、真田君に話しかけたり、いろいろと気にかけてみた。

どうなんだろう・・

真田君はあたしへの意識は変わったのかな・・?

授業に集中できない。

ノートを見てる振りをして、真田君を見てる。

「塔ちゃん?」

ぼ~っとしてるあたしを見て、美樹は言った。

「ん~?何~?」

「なんか、ホニョ~ンとしてるよ?」

「ほぇ?」

確かにそうかも。

なんか最近、幸せ。

授業中、隣にいられることが幸せ。

背の順も隣。

委員会も一緒。

そのときは、世界はすべてあたしのためにある気がした。

ある日・・・

「お~い、塔子~朝だぞ~!!」

「ん~」

・・ピンポ~ン

「と、塔子!出てくれ!今、手が離せない!!」

「え~!?」

といいつつ、しぶしぶと玄関に向かう。

「は~い」

「・・・!?」

「・・おはよう。」

「なんでここに!?てゆーか、なんであたしの家知ってんの??」

そこに立っていたのは・・


真田君だった。

「お前の家は、植野に聞いた・・。」

「っていうか、今日学校ないよね!??」

「お~い塔子?客は誰だったんだ~?」

「えっ!?な、なんて答えればいいの!?」

「俺が自分で言う。」

何でフォローしてくれたのかは分からない。

もしかしたら、あたしの顔が、赤かったから・・?

真田君はあたしなんか気にせず、ずかずかと家に入っていく。

ち、ちょっと~?