「・・・。」

「・・島!」

「ん~・・?」

「霧島!!!!」

「ん~っっ!き、きゃ~~~~!!!」

あたしがなぜ驚いたか。

それは、男子の顔が目の前にあったからだ。

「な、何!!??ってゆうか、誰!?」

頭がパニック状態。

「何って、お前倒れたんだぞ?入学式中に。」

「あ・・・また貧血起こっちゃったんだ・・。」

頭を抱えて、下に俯く。

また・・人に迷惑かけちゃったんだ・・。

「おい!?どうした!?具合悪いのか!!?」

心配そうな顔で、あたしの顔を覗いてくる。

「あ、そういえば自己紹介、まだだったね。あたしは・・」

「霧島塔子・・・だろ?4組の。」

「へぇっ!??なんで知ってるの!??」

「だって同じクラスだろ。」

「いや、知らないけど・・・www」

「やっぱり?あぁ、俺は真田雄平//」

なぜかは分からないが、すごく照れてる。

「ぷっ、あっはっはっは!!」

笑い飛ばすあたしを目を丸くしてみてくる真田君。

ツンデレなのか、照れた顔がすごくかわいい。

「な、なにが面白いんだよ!!?」

顔を真っ赤にしてあたしの笑いを止めようとする。

「いや・・・照れてる顔が可愛くて・・・!!」

笑いすぎたせいか、いつのまにかあたしは涙目になっていた。

そんな楽しい会話が、いつまでも続く訳じゃない。

とにかく、この保健室での時間は、初めての思い出になったかもしれない。


「あ、霧島さん!大丈夫?」

「あぁ、大丈夫です・・」

「急に倒れたんでビックリしたのよ。」

「すみません、迷惑かけて・・」

「あなたが大丈夫なら、全然!!」

「ところで・・あたし、どうやって運ばれたんですか?」

「あぁ、あれね、同じクラスの真田君が運んでくれたのよ!」

・・・え、えぇーーー!!!!????