体育館に着くと、クラス表が張り出されていた。

「え〜っと、あたしは・・・」

ドキドキしながらクラス表から自分の名前を探す。

「塔子、あるじゃん!塔子は、4組だって」

「ホント!真里菜は?」

「うちは・・・、2組!」

「あぁ〜離れちゃったね・・・」

「でも、会えない訳じゃないし!!」

「うん、そうだね!」

言い終えて、自分のクラスの席に行く。

自分の席に座ると、同じクラスの子が話しかけてきた。

「おはよ〜う!ってゆうか、初めまして!!」

とりあえず、明るくて元気だった。

「あ、は、初めまして・・・」

「人見知りするんだ〜!かわいい〜」

ニコニコしながら話す。

「あ!自己紹介まだだったね!うちは、美樹!植野美樹だよ!!」

「美樹ちゃんかぁ〜。あたしは、霧島塔子。よろしく」

「塔子ちゃんね!覚えたよ!!」

ポジティブで頼もしい、いまどき珍しい女の子だった。

う〜ん、学級委員みたいな感じ。

リーダー系。

仕切りやとかって、結構自己中だったりするけど、彼女はちがうなぁ。

すごく、頼れる。

なんでかな。側にいると、明るくなれる。

まぁね、あたしは小学校の時、いろんな人に嫌われてたし。

仲良くしてくれるなんて、すっごく「嬉しかった」。

そして入学式が始まった。

そのとき、あたしは目の前が真っ暗になって、ぶっ倒れた。

「塔子ちゃん!!??」