《潤Side》


俺の心配は
杞憂になったようだった。

相変わらず
青木は笹野結花の死体から
離れようとしないが。

島村が青木を
心配していたが
戸倉のことを思うと
声を掛けるのが躊躇われるのか
ただソワソワするだけだった。


ふと何時だろうと思い
携帯を開くと、
18:57と表示されていた。

「楓、腹減った。」

小さな声で楓に言うと

「軽いもの作るね。」と
小さく微笑み、キッチンへ
向かって行った。