その声にみんなが口を閉ざす。 『さすがです。前嶋潤さん。やはり脳外科という仕事をしていると感覚が研ぎ澄まされるんですかね。カップルで見事ですよ、井坂楓さん貴方のご明察です。』 「私達を褒めていただきありがとうございます。しかし貴方だけ私達の詳細を知っているなんてフェアじゃない。貴方は何者なんですか?」 さっきまで押し黙っていた青木が答える。 口調は丁寧だが怒っているのは明白だった。