河原に座り込んで、日向ぼっこ

をする。

あれから二ヶ月。

ちまちま沙紀が『大丈夫?』と

か『はやく学校きなよ』とかメ

ールを送ってくれる。

だけど私は学校に行く気なんて

更々なかった。

栗色だった髪を金色に変え、で

っかい星のピアス。中学時代の

自分に逆戻りしていた。

「姫奈?」

後ろから聞こえた声に振り返る

「楓華?」

中学時代に一緒に荒れてた友達

家がとてつもない金持ちで継が

されるのを嫌がり家を飛び出し

た。

まだやってたのかよ。ってうち

もか・・

「もどってきてくれたん?」

「あぁ」

うちの隣に腰を下ろしてそうい

ってくる。

「姫奈がいなくなってから仲間

も次々に分散して自分達の組、

作るようになっちゃったんだ」

「なっちゃんどうしてる?」

「あぁ夏海は更正して私立高校

通ってる。たまに顔出すけど」

「そうか」

うちと楓華はいつもたまってた

場所へ向かった。

「楓華~?おそいよ~」

扉を開けるとかけられた声。

「菜穂!!!」

最初に声をかけてきた子とは別

の子が声を荒げる。

「「「姫奈さん・・」」」

「戻ってきてくれたんですか」

「あぁ」

「どうして急に」

「昔の仲間を捨てられなかった

ただそれだけ」

「本当に本当に戻ってきてくれ

たんですか!?」

「あぁ」

目の前で笑顔でじゃれあってる

昔の仲間をみて、やっぱり私の

居場所はここかもしれないと思

った。