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≪彩斗くんside≫

「彩斗くん」

姫奈が見えなくなって廊下に誰

もいなくなると、志穂とかいう

女は俺に話しかけてきた。

「私!彩斗くんがすきなの!!

ずっと好きで・・入学した時か

ら。」

なんだこいつ、それだけを言う

ために姫奈と俺を離したのか?

「あの子だってどうせターゲッ

トでしょ?なら!私と付き合っ

てよ!」

この女まぢ勝手すぎるから。

そんな上目遣いしたって、ぜん

ぜん可愛くねぇし。

「やだし。俺は姫奈が好きなの

悪い?」

「なんで!?姫奈ちゃんは、彩

斗くんのことどうとも思ってな

いんだよ!?」

その言葉が心に突き刺さった。

「それに姫奈ちゃん言ってたよ

?彩斗くんって本当に最悪。っ

て・・心から言ってたみたいだ

し」

「最低?」

「うん・・酷いよね。姫奈ちゃ

んも・・彩斗くんは姫奈ちゃん

の事本当に好きなのに・・」

「・・・。」

「だから!私を好きになってよ

!私だったらそんな思いはさせ

ないから!」

「は?嘘ついてんじゃねぇよ。

姫奈が本当に言ってたかなんて

俺が聞く。