すると携帯に耳をあててた萩斗が自分の携帯を取り出し、何やら操作をしていた。


それと同時に狼龍メンバーとアド交換している方の携帯が鳴った。


あぁ…なるほど。


藍、いい考えしてるね。


携帯を取り出してクスッと笑った。


すると本当に分かってくれたのか電話を切った。


と同時に切れる携帯の着信音。




ｶﾞﾗｯ


勢いよく開いた体育館のドア。


視線をやると…笥箕がいた。


あぁ…面倒なのがきちゃったよ。


ため息をつくとこちらにやってきた笥箕。


いつもの可愛らしさは感じない。


「なんでバラしたんだよ？」


あたしの目の前にきて第一声がそれ。


「だから始業式サボることをオススメしたのに…面倒だな」


このやり取りを見て驚いている皆さん。


…マイクのスイッチがオンだ。


ま、今はいいや。


「答えになっていない」


「………全部言わなきゃいけない訳？」


冷たく返すと黙り込んだ笥箕。


またまた唖然としている全校生徒に職員の方々。


…あ、楓も唖然としてる。





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