そんな言い争いが続いていると人混みがなくなってきた。


ここの学校の生徒はギリギリに来るのが多いからこんなに人が疎(まば)らになるとヤバい。


ほぼ遅刻は免れないだろう。


正直、遅刻はどうでもいいがこの言い争いがいつになったら終わるのか気になる。




人が完璧になくなり、登校してきた一人の人物。


その人物とは拓真。


拓真ならこの四人を止められる!と思ったが結果、さらにややこしくなっただけだった。




「何抱きしめてんの? 萌架はオレの…」


なんて言ってあたしから萩斗を引っぺがしあたしを抱きしめた拓真。


ちょい…なんなの?


このグダグダな関係は………。




どうやらこの学校の奴らは暇人ばかりらしい。


このことがすぐに噂になり広がったのだった。


しかし大変なのは煉弥だった。


なんと…全校放送で告白してきた。




………あたしの居場所、学校にはない気がしてきた。




保健室に鍵をかけて匿(かくま)ってくれた楓に感謝だ。


さすがの楓もあの六人相手には厳しいようで困っているみたい。





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