アゲハになっている途中、聞いてみた。


「笥箕はどれくらいアゲハについて知ってる?」


すると唸りながら答えてくれた。




「素顔を見た奴らはミルクティー色の髪にモカとキャラメルのメッシュが入っていて瞳は印象的な赤。 そんで忘れることができないほどの美少女」


………。


最後のはおかしいと思う。


あたしが美少女だなんて…眼科に行くことをオススメします。


「でも素顔を見たことない奴らは噂は知られているが男顔負けの強さに男か女か分かっていない」


顔負けの強さってのは否定できないね。


「んで共通してる点が特攻服の下に着てる黒のフードつきパーカのフードを目深にかぶっている」


それも当たり。


メッシュを入れ終えたので次はカラコン。


特攻服は持ってこれなかったのでパーカのみ。


全部が完成した。




「これでどう? まだ疑う?」


冷ややかな笑顔を浮かべたら納得してくれたのか後ずさった。


「いえ…」


クスッと冷たい笑顔を返して「だから無理」と言って帰ったのだ。




この行動が吉と出るのかは知らない───…。





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