コイツが萩斗…。


なんか拓真と正反対で女好きそうだな。


「煉弥さん。 どういった関係なんすか?」


率直に疑問を口にした萩斗。


「兄弟、だな」


なんで区切ったのかは知らないがそう言った兄貴。


それで納得している周り。


「ただ…血は繋がってねぇけどな」


サラっと言った。




あー…なんかむっちゃ居づらい雰囲気になっちゃったんですけど。


何? あたし帰った方がいい?


静まり返ったがまた騒がしくなった。


いまさっきのはなんだったんだ?




何故かあたしも会話の中に入り明後日からの登校が楽しみになった。


話してみて分かったこと。


充は副総長、あたしの回し蹴りをくらった姜希は幹部、鳩尾にいれられた萩斗も幹部、無口な拓真も幹部らしい。


正直言わせてもらいます。


幹部がこんなに弱くて大丈夫なんでしょうか…?


まぁ今までなんとかなってきてるんだから大丈夫なんでしょう!!




これなら楽しく学校生活を送れそうだ♪




転校によってあたしの運命は変わった。


運命の歯車はゆっくりと動き出したのだった。





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