翌日から琳の助言をもとに授業中以外は楓と一緒にいる。


そのためここ最近、学校で楓以外と話した記憶はない。


そして今日一つ違ったのは放課後、保健室に訪れたってこと。




「楓「もえちゃん♪」


言葉を遮られた上に抱き着かれるというなんともあたしをイラつかせる行為。


しかし次の瞬間、保健室の空気が変わる出来事が起きた。


ガラッ


保健室のドアを開けて入ってきた人物───…荒乎。


一気に固まる空気の中、言葉を発したのは…


「White rose元・総長の華!?」


胡蝶総長の荒乎。


あ、華ってのは楓の通り名♪




ってそうじゃなくて!!


髪色変えてんのになんでバレたんだ!?


てか楓がバレたんならあたし、ヤバくないですか!?


「あぁ!! アンタは…胡蝶総長の荒乎!!」


楓、叫んじゃってるよ…。


「いやー…こんなとこで華サンに会えるなんて…」


「へぇ♪ そんなに嬉しい?」


ちょっと待てー!! そこ、意気投合してんな!!


なんてあたしの心の声を余所に話している楓と荒乎。




「華サンと萌架ちゃんの関係は?」


きたよ、この質問!!





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