あれから数日。


初の合同集会の次の日は学校を休んでた狼龍。


さすがにやり過ぎたかな？と反省したのだった。




６月中旬とジメジメして暑い季節の中、また転校生がやって来たらしい。


一つ上の学年だから聞いた話。


どうでもいいや…と思っていると………


「転校生を紹介する」


と担任が言った。


………それ、一つ上の学年じゃなかったっけ？


まぁどうでもいいけどさ。


だけどソイツを見た瞬間…言葉を失った。




「荒乎 笥箕です。　留年したからまた一年なんで…よろしく」


クラスの雰囲気が一気に変わった。


だって…荒乎は胡蝶の総長だから…。


狼龍の幹部なんか目つき変わってるよ!!


てか何故転校してきたんだ!?


そんな考えのあたしを余所に…




「あー!!　萌架ちゃん!!!!!!」


馬鹿でかい声で人の名前を呼ばないでいただきたい。


クラスメイトの視線が痛い…。


気のせいじゃなければ…あたしの周りってKYな人が多い。


なんの嫌がらせだ？


あたしは席を立ち、何か言われていることを背中で受け止めながら教室を後にした。





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