「走りは自分らでお願いな」


藍が狼龍にそう言ったのでその場が収まった。




琳と楓が帰った後───…


「あ、ねぇねぇ」


質問!といった感じで手を挙げた萩斗。


「ん、何?」


それに答える藍。


「幹部から上で手合わせをお願いしたいなー…って」


笑顔を崩さずに言っている萩斗。


ある意味、自殺行為だな…と思ったWhite roseのみんな。


だけど狼龍の皆さんはどうやらやる気みたいだ。


そしてこの子も………。


「いいじゃん、手合わせ!」


萩斗に負けない笑顔で言っている杷月。


杷月は見た目愛らしいのにそういうのになると変わるからな…。


藍が「どうする?」という意味を込めた視線を送ってきたので頷いた。


これは「いいよ」の合図。




手合わせのメンバーはあたしが決めた。


杷月と萩斗。


昶と拓真。


亜実と姜希。


藍と充。


あたしと煉弥。


この組み合わせが1番レベル的には合ってる気がする。


にしてもこの手合わせ…何分持つのかな?なんて思ってると始まってたみたい。





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