結局離してもらえたのはお昼休み手前のこと。


4時間も保健室にいたかと思うと…なんか自分がすごく感じる。


教室に着いたのは4限目終了のチャイムと同時だった。


普通に教室のドアを開ければ一気に集まる視線。




クラスメイトに囲まれそうになったとき、右腕を姜希、左腕を萩斗に掴まれた。


「こっち」


と拓真が誘導したからクラスメイトはあたしの周りに集まることはなかった。


んで連行されて着いた場所は…屋上。


うん、なんかもう狼龍幹部の行動みたいなのが分かってきたかも。


このドアの向こうには煉弥と充がいるのだと安易に想像できる。




ガチャ…


ドアの向こうにはやはり煉弥と充がいた。


多分これから質問されることは楓のことだろうな…。


「…恭峯先生は男?女?」


この質問は萩斗。


「楓のことは本人に聞いて」


一喝すれば静寂が訪れたが煉弥により終わらせらた。


「先生との関係は?」


「友達」


答えたことは半分本当、半分嘘。


族の先輩でもあるからね。


納得してくれたのかそれからはそれぞれ好きなことをしていた。





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