集会をしてないのに藍の家に泊まった次の日。


HRに遅刻する形で登校した。


だがいやに静かな廊下。


クラスからは物音一つしないというなんとも疑わしい状況。


自分のクラスのドアを開けて黒板を見たとこでこの異様なほどの静けさに納得した。


『全校集会に来なかった者は留年!!』


ま、面倒ですが留年はもっと面倒なので行きますか。


机の上に鞄を放り投げ体育館へと向かったのだった。




ガラッ


普通に体育館のドアを開ければ集まる視線。


ぅわ、皆さん座ってるよ。


しかも視線は生徒だけでなく先生方からも。


ふと壇上を見上げると………


「楓!?!?!?!?!?」


大声で言ってしまった。


「………も、え…ちゃん!?」


壇上にいた人物も気づきあたしの名前(あだ名)を言った。


するとその人物は壇上を飛び降りたかと思うと走ってこちらに来て抱き着いたのだ。


「ふぎゃっ」


あまりにも力強い抱擁に変な声がでた。


周りの皆さんは唖然。


うん、まぁ無理もないと思うよ。


心の中で若干、皆さんの思っているだろう気持ちに共感する。





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