しっかし…よく笑うなー。


言っときますけどあの話をしてからかれこれ10分以上は経っていますから。


藍と琳の笑いのツボってものがよく分かんないや…。




こんなんでも全国No.1の現・副総長と元・副総長なんだよね。


あー…信じがたいわ。


冷ややかな目で見ているとようやく落ち着いたのかテーブルの上にあったお茶を飲んでいる。


笑いすぎのせいか目に涙まで浮かんでいるように感じるのは気のせいだろうか?




「てか狼龍が登場したんまではよかったんやけどなー…」


と琳。


「萌架に"姫"は禁句ワードの一つだよな」


と藍。


当たり前だ。


あたしが守られる、なんて…。


実際に守る立場であるあたしが冗談でも守られる立場になるわけにはいかない。


決して…誰も守れなかった、なんてことがないようにするため。


「にしても禁句ワード言ったのに傷一つ負わへんかったのは幸運やな」


「だな。 鳩尾に一発、くらいはありそうなのに」


と本人を除けて盛り上がっている二人。


こうして見ていると本当に瓜二つの双子みたいだ。





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