「もしもし、藍?」


『んだよ…ってほ…違う、アゲハ!?』


コイツ…サラっと間違えそうになったな?


もし周りに狼龍の奴らがいたらどうするんだよ!!って…藍は知らないんだっけ?


「藍ー? 聞きたいんだけど今いるところはどこ?」


もし倉庫入口とか言ったら…。


『んぁ? 倉庫の2階』


命拾いしたね。


「そこの窓からさ、入口の外、見えたよね? 怪しい人影とかない?」


あたしの勘が当たってればその辺にいるハズなんだよね。




『んー………いる…って狼龍の総長と幹部の一人じゃん』


拓真はあんな状態だからやっぱり2ー2で行動してたか。


てか亜実に会ってないのか?


「亜実から何も聞いてない?」


聞いてないだろうと予想しながら聞いてみると返ってきた答えは


『聞いてない』


だった。


うん、亜実ってどこか抜けてるとこがあるよね…。


「狼龍があたしのこと探ってんだとさ」


と必要なことだけを言って電話口で騒いでた藍の言葉には耳も貸さず切った。


テンパるとかなり煩いからね。


だから切っちゃった☆





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