にしても探ってる…か。


甘いなー…狼龍は。


こんなんでも全国No.1だし、ロックなんて二重にかけてるから大丈夫♪


まさか二重設定とは誰も思わないでしょ(笑)




まぁ適当に流しといたけど。


今度行ったらまたグチグチと言われるんだろうなー…。


あぁ…憂鬱…。


とか思ってるうちに保健室に到着した。


とりあえずノックをしてみるが返事はナシ。




………。


「もしもーし、拓真、生きてるー?」


ともちろん、冗談で言いながら開けた。


「生きてる…」


…なんとも拓真らしい答え方。


キョロキョロと保健室内を見回してみるが…狼龍のメンバーは誰一人としていない。


不思議に思い聞いてみると都合が悪そうな顔をして話を逸らされた。


そこで勘のいいあたしはすぐに分かった。


あたし(アゲハ)のことを探る為にみんないないんだ。


んー…2ー2くらいに分かれて一組は出入り待ち、もう一組はハッキングかな?


「ね、一人で帰れる?」


「帰れる」


その返事を聞いたあたしはバイバイも何も言わず保健室を出て行った。





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