あー…全国トップクラス…。


そりゃどうりで手こずるワケだ。


あたしの腕が落ちちゃったのかと思ったよ、一瞬。


にしても拓真…痛そ………。


自分が投げといて何だけど。




「拓真ー? 大丈夫?」


痛そうに顔をしかめている拓真に聞いてみた。


「…ッ。 だ…いじょうぶ」


あーあ…これだと背中、打ち身になってるかも。


保健室に運んで診てもらったら…やっぱり打ち身だそうで。


………さすがに罪悪感が。


族の総長なんかしてるけどあたしにだって人並みに良心はありますから!!




とかなんとかしているうちに時間は経ち、放課後。


保健室に寄って拓真の様子を見て帰ろうかな?って思って階段を下りているともう一人用の携帯が鳴った。


学校にいるときになるとか最悪。


慌てて誰もいない空き教室に入り電話をとった。


『萌架、大変!!』


開口一番、それかよ…亜実。


「何?」


『狼龍がアゲハの正体を探ってるみたい』


狼龍が!?!?!?


一難去ってまた一難………。




あたし…まともな生活送れるのかな?





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