「凄いですね…」


口を開いたのは充。


他のみんなはまだポカンとしている。


「…じゃあさ、拓真と勝負してみてよ」


突然そんな突拍子もないことを行ってきたのは萩斗。


てか勝負ってなんの?


「たしか拓真は武道はなんでも出来たな」


と姜希。


へぇ…拓真が………。




「あたしは別にいいけど?」


と答えると拓真も


「別にいい」


と答えた。


さて、問題?は何で勝負をするかだよね。


「じゃあ合気道なんてどうでしょう?」


充がそう言うと姜希と萩斗と煉弥が慌てていた。


「ちょっ…充!? おま…何「「いいよ」」


あたしと拓真の肯定の声が遮った。


「受け身とか出来るし」


不安がっている三人を放置して勝負を始めたあたしと拓真。




あ、なるほど。


三人が慌てていた理由、分かったわ。


拓真………相当強い。


だけど、あたしが弱いと思ったらそれは大間違いだよ?


「ハッ…」


一気に静まり返る屋上。


勝ったのは………あたし。


「ありえねぇ…拓真、全国でトップの方なのに」


ボソッと言った煉弥。





.