藍をこっちにこさせ耳元で小さく呟いた。


「あたしは別にいい。 だけど連絡とかをとるのは全部藍に任す」


その物言いに何かを感じ取った藍は


「同盟、か。 OKだ」


その途端、意味の分からない歓声?のようなものが響いた。




細かいやり取りは全て藍に任せ、亜実のところに行った。


「アゲハ、大変だね…。 バレないようにしなきゃね?」


やっぱり亜実は全部お見通しか。


コクンと頷いて藍と煉弥のやり取りを見ていた。




「ねぇ、アゲハサン? 素顔…見せてくれない?」


突然の声に振り返ったのは亜実。


この声…萩斗だな。


「アゲハはね…White roseに入った時からこのスタイルなの。 アゲハの素顔を知っているはWhite roseの中でも幹部と一部のみよ? それに…まだ信用とまでいってない、ましてや声も聞けてない狼龍には無理よ」


ぉお、ノンブレスでよく喋ったな、亜実。


しかし亜実の言っていることは事実。


あたしの素顔を知っているのは幹部と一部、あと潰して元に戻れてない族のヤツのみ。


まぁ狼龍の幹部とかにはいずれバレるだろうけど。




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