しかし面倒なのは狼龍が走ることだけではない。


兄貴は知っていたが今では幹部まで知っているのだ。


こんなんで鉢合わせしてバレたら…あたしはあの学校にいれない。


まぁ少しだけど変装はしてるから大丈夫だとは思うんだけど…もしぶつかって喧嘩になったら…。


考えるだけでも恐ろしい。


ぶつかったとしても喧嘩にならないことを祈る。




─────………


「じゃ集会の締めくくりに走りに行くか」


『『『おぉー!!!!!!』』』




今は10時。


ヤバいな…狼龍も暴走を始める頃だ。


ツイてないなー…と思いながらも先頭を走っていると前から光が見えた。


スッと手を挙げてみんなに止まるように制した。


光が段々と近づいてきて…数十メートルのところで止まった。


やはり…狼龍か。


向こうはかなり驚いてるみたい。


まぁ無理もない。


White roseはあたしの代に変わってからまだ一度も他の族と会ったことはないからな。


さて…煉弥はあたし達White roseをどういう風に見る?


そこで………運命は決まる。





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